<試合は5、2、3>

心虚が異常に強くなったのでサーブで勝負するしかないという考え方が正解だったことは、0負けしなかったことで証明された。第1セットでは、梅澤さんが予想していない戦法を取ったので、サーブミスはあったが、前半で5本取ることができた。梅澤さんもサーブによる攻撃を中心とするスタイルなので強い心虚なのだ。僕のスピードがあるカット系のサーブは受けたことがなかったので面食らったようだ。梅澤さんが衝撃を受けたのは、前半にサーブミスをしたことでもわかる。

それにもかかわらず勝てなかったのは、梅澤さんの返球がエンドラインから5センチ以内に入って来たためだ。エンドラインから10センチ以内のボールをバックハンドでスマッシュする練習をしていたため、毎回エンドラインから5センチ以内に返球する技術の凄さがよくわかった。僕の立ち位置はエンドラインから40センチぐらいなので、5センチの違いでバックハンドスマッシュが向こう側のエンドラインをオーバーしてしまうのだ。要するに5センチの違いでわずかに振り遅れてしまうのだ。動体視力が高かったころは白線に着地するような球でもスマッシュできたのに、今では5センチの違いがどうにもならない。

練習の時、梅澤さんの返球はエンドラインから5センチ以内だったとは思ったが、反射板から返って来るボールをエンドラインから5センチ以内に着地させるようにサーブを打つ技術がなかった。卓球マシーンを使っても、ボールをエンドラインから5センチ以内に毎回着地させるのは難しい。特に僕の卓球マシーンは、同じ設定でもボールが毎回違って飛ぶように設計されているので、どうやってもできない。この練習ができていれば、ジュースぐらいには持ち込めたかも知れない。

もう一つの問題はサーブをスマッシュしようとするときに起こった。

2022/8/31